減反についてちょっと考えてみたこと
2009年1月18日 生活おくさんの実家が農家なので、わりと農業について考えることも多い。
たとえば雪の多い地方の農家の場合を考えると、雇用保険の12ヶ月化で農閑期に半年働いて、雇用保険を受け取ってきた出稼ぎが普通なので事実上出稼ぎ分は減収。さらに安定した価格で売られていた米も減反、『農協で米の価格(生産者米価)が下がってしまって売るより食べたほうがまし。』なんて話を良く聞く中で、どうしたら農家は生活を維持できるかを考えなければいけなくなってきているのも、また事実。
たとえば10月~4月を月給20万円で出稼ぎ。10反の田圃を持っている農家の場合。
白米にして一反でおよそ380kg、10反で3800kgだったものが4割の減反で2280kg。
減反した4割分の田圃は休耕田にしてしまうと補助金が出ないのでそれも補助金の一番多いソバ畑にするとする。
●昭和60年
【出稼ぎ分:20万円×6=1,200,000】+【雇用保険(40歳として):7,030(給付上限)×20(日)×4(月)=562,400円】+【米60kgあたり(昭和60年:18668円、収穫3800kg)=1,182,367円】で総所得は2,944,706円。
●平成20年
【出稼ぎ分:20万円×6=1,200,000】+【米60kgあたり(平成20年:12,000円、収穫2280kg)=456,000】【減反転作4反分およそ40アール×2万円(※1)=800,000】で総所得は2,456,000円
※そばは一反で100kg程度、粉にして70kg、4反分でも280kgしかとれないので収入には入れづらい。
ここから出稼ぎ分の家賃、その他経費、各種保険、固定資産税、所得税など税金などを引かれる感じ。まあ、150万円も残らない。
農家であれば家はあるだろうから家賃はいらないと仮定、食費は半分になるとしても月10万円強で生活しなければならないのは結構大変だと思う。
正直こんな現状では農家をやめて共働きをしたほうが全く割がいい感じがする。
『農家は定年退職後にするもの』なんて言っていたおじさんもいたけれど、それもなくはない選択だと思わざるを得ないかなあ?
いっそのこと手のかかる米作をやめてしまうのかな?
全部そば畑にすると【転作10反分およそ100アール×2万円(※1)=2,000,000】ソバは手がかからないので家族にソバ畑をまかせて就職。月給20万円でも年間440万円+そば粉700kg。これだけあれば販売も出来るか?インターネットで調べると玄そばの販売価格は10kgで8000円程度、そば粉では減ってしまうが玄そばだと1t。完売すればこれで80万円の収入。で500万円強の年収になる。っていうか、何で米を一生懸命作っているよりこの方が生活が豊かになるんだ?まるで意味がわからん。
調べ始めたばかりだから転作の補助金制度に見落としがある可能性があるなあ。
※1.子実前刈り取り、稲発酵飼料などへの転作やそばの栽培・・2万円/10アール
農家としては手のかからないソバなどを作るのが一般的。
【図表でみる日本のコメ輸入】
http://worldfood.apionet.or.jp/simpo/07MarchPapers/10.pdf
【金貸しは、国家を相手に金を貸す】
http://www.financial-j.net/blog/2008/01/000451.html
【「優遇米価」は錯覚だった】
http://www.jacom.or.jp/shouhisha/02081202.html
たとえば雪の多い地方の農家の場合を考えると、雇用保険の12ヶ月化で農閑期に半年働いて、雇用保険を受け取ってきた出稼ぎが普通なので事実上出稼ぎ分は減収。さらに安定した価格で売られていた米も減反、『農協で米の価格(生産者米価)が下がってしまって売るより食べたほうがまし。』なんて話を良く聞く中で、どうしたら農家は生活を維持できるかを考えなければいけなくなってきているのも、また事実。
たとえば10月~4月を月給20万円で出稼ぎ。10反の田圃を持っている農家の場合。
白米にして一反でおよそ380kg、10反で3800kgだったものが4割の減反で2280kg。
減反した4割分の田圃は休耕田にしてしまうと補助金が出ないのでそれも補助金の一番多いソバ畑にするとする。
●昭和60年
【出稼ぎ分:20万円×6=1,200,000】+【雇用保険(40歳として):7,030(給付上限)×20(日)×4(月)=562,400円】+【米60kgあたり(昭和60年:18668円、収穫3800kg)=1,182,367円】で総所得は2,944,706円。
●平成20年
【出稼ぎ分:20万円×6=1,200,000】+【米60kgあたり(平成20年:12,000円、収穫2280kg)=456,000】【減反転作4反分およそ40アール×2万円(※1)=800,000】で総所得は2,456,000円
※そばは一反で100kg程度、粉にして70kg、4反分でも280kgしかとれないので収入には入れづらい。
ここから出稼ぎ分の家賃、その他経費、各種保険、固定資産税、所得税など税金などを引かれる感じ。まあ、150万円も残らない。
農家であれば家はあるだろうから家賃はいらないと仮定、食費は半分になるとしても月10万円強で生活しなければならないのは結構大変だと思う。
正直こんな現状では農家をやめて共働きをしたほうが全く割がいい感じがする。
『農家は定年退職後にするもの』なんて言っていたおじさんもいたけれど、それもなくはない選択だと思わざるを得ないかなあ?
いっそのこと手のかかる米作をやめてしまうのかな?
全部そば畑にすると【転作10反分およそ100アール×2万円(※1)=2,000,000】ソバは手がかからないので家族にソバ畑をまかせて就職。月給20万円でも年間440万円+そば粉700kg。これだけあれば販売も出来るか?インターネットで調べると玄そばの販売価格は10kgで8000円程度、そば粉では減ってしまうが玄そばだと1t。完売すればこれで80万円の収入。で500万円強の年収になる。っていうか、何で米を一生懸命作っているよりこの方が生活が豊かになるんだ?まるで意味がわからん。
調べ始めたばかりだから転作の補助金制度に見落としがある可能性があるなあ。
※1.子実前刈り取り、稲発酵飼料などへの転作やそばの栽培・・2万円/10アール
農家としては手のかからないソバなどを作るのが一般的。
【図表でみる日本のコメ輸入】
http://worldfood.apionet.or.jp/simpo/07MarchPapers/10.pdf
【金貸しは、国家を相手に金を貸す】
http://www.financial-j.net/blog/2008/01/000451.html
【「優遇米価」は錯覚だった】
http://www.jacom.or.jp/shouhisha/02081202.html
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